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今回は、アンケート調査を実施していて、いつも困っている問題を取り上げてみます。
おそらく、皆さんも同じような悩みを感じていらっしゃるのではないでしょうか。



アンケート調査では、よく対象者の家族構成を聞きます。
いちばんオーソドックスなのは、以下のような聞き方ではないでしょうか。

F1.あなたご自身を含めた、同居家族の人数をお教えください(SA)
 1.1人暮らし(同居の家族はいない)
 2.2人
 3.3人
 4.4人
 5.5人以上

F2.同居のご家族をお教えください(MA)
 1.同居の家族はいない
 2.配偶者
 3.お子様
 4.父親(配偶者の父親を含む)
 5.母親(配偶者の母親を含む)
 6.祖父母
 7.孫
 8.兄弟姉妹
 9.その他(      )

この設問に対する回答を集計していると、いつもたいそう困った事態が発生してきます。
ひとつは、同居家族構成と同居家族人数の整合性のとれない回答がとても多く出てくるということです。

F1で「2人」と回答していながら、F2で「配偶者」と「お子様」にチェックがつくというような回答です。あるいは、F1で「3人」と回答していながら、F2で「配偶者」にしかチェックがつかないというような回答です。極端な場合は、F1で「5人以上」と回答しながら、F2で「同居の家族はいない」にチェックがつくような場合もあります。

このような回答をよくよく見ていくと、どうやらF1で自分自身を含めない人数で回答しているケースが多いようです。
それを避けるために最初の選択肢を「1人」ではなく「1人暮らし(同居の家族はいない)」としたり、「あなたご自身を含めた」を強調するために、WEB調査では赤い文字にしたり、紙ベースの調査票では太字にしたりしているのですが。

さらに悩ましいのが、同居家族構成を回答する時に、子どもを基準にした続柄を答えているとおぼしき回答が多く見受けられるということです。
小さなお子様のいる方は、家の中で自分の父親のことを「おじいちゃん」、母親のことを「おばあちゃん」と呼んだりしているのではないでしょうか。どうやらその延長で、同居家族を回答する時に、自分の父もしくは母を「祖父母」としてしまう人が多くいるようなのです。
設問文に「あなたからみた続柄でお答えください」と注釈を入れても、そこまでちゃんと読まずに回答してしまうのか、おかしな回答はいっこうに減りません。

ちなみに、同居家族の「その他」としてペットを回答してくる人が必ずいます。「その他」の内容は必ずチェックして、回答を修正するというステップは必須ですね。



この問題、皆さんはどう対処しているのでしょうか?
ずっと悩み続けていて、いろいろと工夫をしてはいるのですが、いまだに「これ!」という対処方法を見つけられずにいます。
よい対処方法があれば、ぜひともご紹介ください。
寄せられた情報をフィードバックすることで、皆さんのお役に立てればと思っています。



統計調査センターでは、こうした整合性のとれないデータにも細やかに気をつかいつつ、集計作業に取り組んでいます。
集計の必要なデータがありましたら、ぜひともご相談ください。

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